Collection

CAPO COMPLETO

CAPO COMPLETOとは「完成された一体のもの」をあらわす言葉。

“ホールガーメント機”を用いて新しい時代のニットの可能性を表現してゆくCAPO COMPLETOは、現代のニット職人が最新の技術を用いて、YURI PARKの独創性を未来に向かって提案していく縫い目のないニットコレクションです。

CAPO COMPLETOのニットとは

ホールガーメント機は自動横編機発展の歴史の中で、画期的な発明として1995年に日本の島精機製作所によって開発された全自動無縫製横編機です。この新しい横編機は、最新のテクノロジーを用いて一本の糸から立体成形で縫い目のないニットを編み上げることができるもので、その技術は革新的ですが、ホールガーメント(無縫製衣)の発想、手法の起源は遥か昔までさかのぼり、およそ1390年頃、ニットが描かれた史上最古の絵画「キリストの無縫製衣を編むマリア」の中では、キリストのために手編みでホールガーメントのセーターを編んでいるマリアの様子が描かれていました。

ホールガーメント(無縫製衣)ニットは着る人に新しいニットの価値観を与えます。縫い代がないことによって生み出される自然なフィット感と特有の伸縮性は、通常のニットでは感じることのできない着心地の良さを感じさせてくれます。また余分な糸を使わずに済むことから資源の有効利用や軽量化にも結びつき、縫い代のゴワつきによる身体的なストレスを感じることもありません。人の体のラインや動きに合わせたパターンに基づき立体的なフォルムを成型することが可能であり、3次元で編成されていくシルエットは、ニットの柔軟性を生かしながら、今までになかった軽さ、しなやかさ、着心地の良さを持ち合わせ、さらに美しいシルエットを実現していきます。

ユリ・パークのカポ・コンプレートコレクションでは、縫い目がないことから得られる伸縮性の特質を十分に生かすため、安定した編み地のテンションを保ち、ホールガーメントに適した編み加減を吟味しながら丁寧に作っていきます。編機から立体で編み上げられた編み地は、丁寧に糸始末がなされ、縮絨(風合い出しの洗い加工)の後、一型ずつ形を整えながらアイロンがけされることによって仕上げられていきます。

着心地や強度を考慮した上での細部の編成テクニックや、身頃と一体に編み上げられる衿のデザインなどは、リンキング縫製していく仕様とはまたひとつ別の、ホールガーメントならではの技術を用いた特徴的なディテール表現を生み出していきます。裾、袖口に施されたガーター編みは、カーリングを防ぐ役割を果たしながらデザインポイントとして特徴づけられ、ボーダー商品においては、表側の脇、袖下などから見える糸の渡り線がステッチのように編み込まれ、ホールガーメントニットの個性を引き立てています。 YURI PARKのシンボルである[レ・アーリ]は、小さな翼をかたどって、背中部分にループ状に編み込まれています。

着脱が軽やかなホールガーメントニットを日常生活の中で、表面から、裏面から、リバーシブルに着用していただくことにより、新しいニットの楽しみ方、肌に直接触れる心地良さを実感することができます。 しずかに光るCAPO COMPLETOタグには一節の詩が刻まれています。この美しい詩には、縫い目のないニットが私たちの心に語りかけてくる大切なメッセージが込められています。

The healing of His seamless dress
Is by our beds of pain;
We touch Him in life’s throng and press,
And we are whole again.

But warm, sweet, tender, even yet,
A present help is He,
And faith has still its Olivet,
And love its Galilee.

彼の縫い目の無い衣のいやし、
我らの苦痛の床のかたわらにあり。
我らは混み合う人生の雑踏の中で彼に触れ、
かくしてふたたび健やかになりぬ。

さりながら、今なお彼は、
あたたかく、甘く、優しい、身近な助け手。
信仰はなおもそのオリーブ山を想い、
愛はそのガリラヤを想う。

A.B Simpson [The Christ Life]

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