YURI PARKが考える「ニットがニットであるがゆえの美しさ」とは
手横編機のハンドルから、私たちはその糸が持つ特性を感じ取り、左右に動くキャリッジから針と糸の声を聞いています。
糸が心地よく並ぶテンションで編み上げることで、柔らかさの中にマテリアルの魅力を十分に含んだ編み地に仕上げていく。
技術的必然から生まれるディテールデザインを生かしながら、リンキング縫製と手始末にまで丁寧に時間をかけて作り上げる。
そうしてできたニットは、静かに呼吸をし続けながら、誰かに着てもらえる日を待ちわびているかのようです。
手横編機から編み出されるMaglia Calata(マッリァ・カラータ)には、歴史あるイタリアのニット文化の中で培われてきた、深い知恵と豊かなアイディアが詰め込まれており、それらの愛すべき要素と職人の技が、ニットの美しさを生み出します。
YURI PARKが考える「ニットがニットであるがゆえの美しさ」とは、この土壌に根ざしながら、無限の可能性を編み地の世界に見出し続ける喜びそのものであり、ループの連続したつながりが、美しく呼吸し合うように存在しているそのさまです。